ビデオゲーム紹介

バテンカイトス『我が身、風の中に在り。我が心、風と共に在り』

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  バテンカイトス

 人は背と心に翼を持ち、
思うままに空を飛ぶ。


バテン・カイトス。意味はラテン語で確か「くじらの腹」
ゲームキューブの隠れ名作ゲームの筆頭。

GCは何気に名作が多いのです。







《introduction》
その昔、お伽噺になるほどの大昔に封印された「邪神」を中心に、
天空に存在する清廉なる世界でひとりの少年と少女が出会う。

そしてその出会いは後に世界の命運をかけた戦いへと繋がっていく……

◆世界観の魅力

研ぎ澄まされた清廉なる世界観。
時には静けさを、時には荒々しさを演出する秀逸なBGM。
そして二転三転するシナリオ。
こだわりが随所に見える一作です。


【設定BGM:風気の狭間(フィールドBGM)】


◆いつか海でくじらに会うという夢

 特徴的な世界観が魅力のひとつにあるのですが、
 これが特異であっても珍妙ではなく、
 プレーヤーに受け入れられているのが面白いところです
 
 演出やBGMなど細かなギミックとかみ合っていますね

 この世界の人々には「心の翼」があります
 思いが強く猛るとき、背に翼が生えて空を飛ぶ

 まるで天使。夢のある設定ですね
 そしてラピュタのような天空の島が今回の舞台です

 この小さな箱庭の中に、流麗なファンタジーの要素が
 これでもかと詰まっています

 平然と街中を行き来する雲。水滴が流れとなって雲の中を流れる川
 空に魚が舞い、その狩猟によって生計を立てている集落もあったりします
 
 その全てが静かで穏やかで快いものとなっているのです
 わたしはフィールドのBGMが静かで綺麗ですんごいすきです


【バテンカイトス OP】


世界観は見てもらうのが一番早いのかも
OPのカラスやシェラのように、
太陽を並行に迎え雲間を華麗に舞うのがこの世界の人たちです。

ちなみに英語ですがそれはOPだけ。
本編は普通に日本語ペラペラ。

結構本編のキモの部分も見え隠れしていたり、
意外と物語的にもよくできていると思うOP。


◆機械化の流れ

この世界は主に5つの統括区分に分けられます。
その中でひときわ突出した機械技術を持つのが「ディアデム帝国」
序盤の鍵となる存在です。
FF4のバロン王国みたいな。

飛行艇や音衝銃を始めとする兵器、
生活水準に至っても近未来的なイノベーションを遂げており、
この世界における非常に特異な存在となっています。

そこを治める領主がまた野心を抱いており、
この世界を混沌へと導いていく…。

そこに住まい、機械を受け入れた人たちには心の翼が生えないんです
自然を棄て、科学の元に自らを力をふるう人たちは、
自ら翼を棄ててしまったのかもしれません

それが不意に起こったことなのか
それとも傲慢さが行き着いた成り行きの果てだったのか
それは解釈が分かれるところ


カラス「被写体に問題ありだろ……」
サヴィナ「さぁ、笑え」
リュード「最高の自分を見せてください!」


この世界。モンスターを倒してもお金が手に入りません。
……あれ?当たり前じゃね?
……いやいや、RPGにおいてそれは死活問題。
その中で彼らはカメラでモンスターや人物を写真に収め、
それを現像して町でうっぱらうことで資金を手に入れます。

まるでトレジャーハンター。
モンスターはともかく女性のスナップ写真もお金になるし、
その人が普段見せない表情が映ればプレミアがつくし、
妙なゲイコマ。だがそれがいい。


ちなみに上記のセリフは戦闘中にカメラを構えた時にキャラが発するセリフ。
個性的なんですよ。

戦闘中に撮らないとダメなんですから写真一枚も命がけです。
撮ろうとしたら死ぬとかザラ。

おまけに摂りすぎた写真は自分でダメだしして
捨てなければなりませんから命がけ。


とても綺麗な箱庭の世界。絵本の中みたいな印象を当時は受けたものです
ご興味持たれた方はぜひプレイしてほしいところ

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by tuyuri_felnar | 2011-05-07 23:25 | ビデオゲーム紹介

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり