見上げる空。見下ろす空

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  天音が見上げる空の形


  アイビスが見る空の景色








【設定BGM:池田綾子『SORA』】
完全にタイトルで決めたつもりが案外雰囲気のあう曲でした







天音「兄さん」
駆「どうした?」
天音「ヒコーキ雲だよ。飛行機雲」
駆「おっ、ホントだな」
天音「キレーだねぇ」
駆「だな」
天音「シグザリアスに乗ればあの高さまで行けるかな」
駆「どうだろうなぁ。単体での高高度の飛行はあんまりやらなかったからな」
天音「イオニアだったら行けるかな」
駆「ああ、お前とイオニアだったらきっと行けるさ」
天音「シャルさんなら行ける?」
シャル「もちろん。メルヴェーユならあの高さくらいひとっ飛びよ」
天音「うわぁ、いいなぁ」
駆「あれ、俺達でも乗れるのか?」
シャル「荷物代わりに詰め込むことは出来るだろうけど、酔うわよきっと」
天音「酔うんだ。酔うのはやだなぁ」
駆「ところでよ、メルヴェーユってその頭の髪飾りに封印されてんだろ?」
シャル「そうよ」
駆「俺達を載せたまんま髪飾りに戻したら、中の人間はどうなるんだ?」
シャル「……さーて、どうなるんでしょうね」
駆「おいおい、教えろよ」
シャル「なんなら、試してみる?」
天音「い、いや、ちょっと怖い……」
シャル「冗談よ。駆だって天音と同化してたイオニアやシグザールをオニキスにして
    持ち歩いてたでしょ。あれと同じよ」
天音「なーんだ」
駆「なんだよ。最初からそう言えよな」
シャル「ただ、あたしが召喚するまで外に出れないけどね」
駆「げっ」
シャル「でも、もう昔みたいにメルヴェーユにお世話になる機会は減っていくかもね」
駆「どういうこった」
シャル「そりゃ腕が錆びつかない程度には留めるけど、
    あんまりポンポンあちこちせわしなく飛んでいくようなことはなくなるかも」
駆「なんでだよもったいねぇ」
シャル「……なんでって、それは」
天音「……」
シャル「教えない」
駆「な、なんだよそれ」
天音「ふふふ」
駆「あ、天音はわかるのか?」
天音「なーんとなく、ね。わからないってのもむしろ兄さんらしいや」
シャル「そういうこと。あんまり詮索しないで」
駆「?」





ツグミ『指定高度に到達。アステリオンはその高度を維持してください』
アイビス「了解!」
ツグミ『高度一万まで来たわ。景色はどうかしら』
アイビス「いつ見ても爽快だよ。雲の上を走ってるみたい」
ツグミ『周囲を見渡せる余裕が出来ただけでも上出来よ。機体は?』
アイビス「各部正常。計器にも異常は見られません」
ツグミ『了解。あなたには慣れた空かもしれないけど…』
アイビス「わかってるよ。些細な油断が死を招く、でしょ」
ツグミ『そう。それでは航行を続けてください』
アイビス「了解」
ツグミ『って、ちょ、ちょっと……!?』
アイビス「?」
フィリオ『アイビス……応答を』
アイビス「フィリオ!?どうしたの?」
フィリオ『君ががんばってるようだからね。応援に来たのさ』
アイビス「あ、ありがとう。だけど訓練中だよ」
フィリオ『なに、ツグミが知らないフリしてくれるさ』
アイビス「でも、通信記録には残っちゃう…」
フィリオ『こう見えても責任者だからね。問題はないさ。
    調子はどうだい?』
アイビス「今のところは絶好調」
フィリオ『それはよかった。
    絶好調の時の君の輝いている笑顔を見れないのは少々残念だけどね』
アイビス「あ、あんまり恥ずかしいこと言わないでよ」
フィリオ『そうかな。それでは改めて聞こう。
    高度一万メートルから見下ろす景色はどうだい?』
アイビス「最高だよ。いつ見ても気持ちが良い。いつまでも飛んでいたいと思う
    おかしいよね、もう何度も見てきた空なのに」
フィリオ『そうか。……いや、そここそが君の最高に良いところなんだよ』
アイビス「え?」
フィリオ『君が夢を追い続ける事ができる強さの秘密がそこにあるのだと僕は思っている』
アイビス「どういうこと?」
フィリオ『さぁ、どうだろうね。ここから先の答えは君が自分自身で作り上げていくものだ
    それを言葉で説明するのは難しい』
アイビス「ふぅん」
フィリオ『だけど、今この瞬間を常に新鮮な気持ちで空を飛ぶことができる感性こそが…
    ……え、時間切れかい?……困ったな。まぁでも仕方ないね」
アイビス「え、ちょっとフィリオ?」
フィリオ『そろそろ時間切れだってさ。とにかくアイビス。今日この瞬間のフライトを大切に
    そして楽しんでくれることを。そして無事に帰還すること。以上だ。じゃあこれで』
アイビス「う、うん。……珍しく歯切れが悪いなぁ」

フィリオ「ちょっと、喋りすぎたかな」
ツグミ「だいぶ、ね。もう、変にヒントを出し過ぎて意識させるのはよくないわ」
フィリオ「わかっているよ。少し反省している。
    だけど、アイビスのあの心こそが僕らの希望になってくれると確信しているよ」
ツグミ「どこまでもアイビスを推すのね、あなたは」
フィリオ「だけど、君ももうわかっているだろう?アイビスの持つ強さが何か」
ツグミ「ええ」
フィリオ「彼女はこれからも自分の夢のために成長を続けていくはずさ
    それを僕は見守っていきたいと思っている。自分のできる限りね」





ところでフィリオってOGで死ぬんですかね
正直シナリオ的には死ななくても問題ないんじゃないかと思い始めましたが

まぁでも責任者死亡でプロジェクト凍結という展開にしてクロガネへ…とすれば運び屋稼業行きよりは違和感ない、かな
それかアーディガン一家に拾ってもらいますか。…それもどうなのかな

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by tuyuri_felnar | 2011-05-15 18:30

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり