それでも明日はやってくる

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    一日が終わる


  過ごす夜と迎えるであろう明日






テスラ研でひとり、穏やかに地平線を見据えるリシュウ先生にクスハが声をかける
一方稲葉家では、いつも通りの穏やかな日常を今日も終えようとしていました



【設定BGM: 忍空ED『それでも明日はやってくる』】
鈴木結女氏の安定感。忍空はキャラが平気で変顔もかますその鷹揚さが大好きです





クスハ「まだ起きてらっしゃったのですか先生」
リシュウ「おうクスハ。なに、零式の調整に時間がかかっての。
      まったく、老体には応えるわい」
クスハ「そんなに無理しなくても……」
リシュウ「そうもいかん。まだまだ若い者に託して隠居できる
      世の中ではないようじゃからな」
クスハ「そう、ですか。でも、おからだだけは用心してくださいね」
リシュウ「ありがとうの。…ところでクスハ。お前は感じるか」
クスハ「え?何をですか」
リシュウ「風が、吹いておる」
クスハ「……風、ですか」
リシュウ「ああ。空が低く狭い。戦乱を呼ぶ威圧の風じゃ」
クスハ「威圧の風……」
リシュウ「これから忙しくなるぞクスハ。今日はこれで一日が終わる。
      だが、訪れる明日が今日と同じ一日とは限らんのだ。用心はせねばならぬ」
クスハ「そう、ですね」
リシュウ「クスハは、戦いを好まぬようじゃの。
      わしとて女子に戦わせるような真似は出来得る限り避けたい」
クスハ「ありがとうございます。でも、必要なことですから。
     その為に出来ることがあるなら私はそれでいいんです」
リシュウ「そうか。お前とその強靭な意志の力をわしは信じておる。
      その意志こそ世界を照らす一筋の光明となろう」
クスハ「そんな…私なんてまだまだ……」
リシュウ「いやゼンガーやブリッドよりお前の方がよっぽど見どころがあるぞ。かっかっか」
クスハ「そ、それはちょっと買い被りすぎでは……」
リシュウ「なぁに、師匠というものは自分の弟子以外の見習いに甘いものよ」





駆「おーい。俺の布団今日干した?」
シャル「干したわよー。良いお天気だったから」
駆「シーツどこだ?あれだけ見当たらないんだが」
シャル「え、ない?…ひょっとして間違ってあたしの部屋に持ってっちゃったかしら」
駆「お前の部屋?仕方ないな。ちょっくら取ってくるぞ」
シャル「あー、ちょっと待って。今あたしの部屋散らかってるから」
駆「そんなもん気にしねぇよ」
シャル「あたしが気にするのよ。すぐ取ってくるわ」
駆「…なんか見られたくないものでもあるのか」


シャル「ついでだからあんたの部屋に敷いてきわよ」
駆「え?別にほっぽっててもよかったのによ」
シャル「それでいいわけないでしょ」
駆「気にしねぇのに」
シャル「あたしが気にするの」
駆「そっか。…なら、仕方ないな。さんきゅ」
シャル「今日もお疲れ様。駆」
駆「なんだよ急に」
シャル「なーによ、労っちゃいけないの?」
駆「え、い、いやすまん。ありがとな」
シャル「どういたしまして。あーあ、今日もまた普通に一日が終わるわね。
     後は明日に備えて寝るだけ」
駆「…だな」
シャル「戸締りは?」
駆「問題ねぇ。ガスの元栓は?」
シャル「締めたわよ。お風呂は?」
駆「ちゃんと電源切った。洗濯物の取りこみこぼしはないか」
シャル「問題ないわよ……。いつも通りね」
駆「ああ、いつも通りだな」
シャル「いつも通りの一日を過ごして、少し違いはあってもそれは似た一日で…」
駆「まぁ、その一日にもちょっとした違いはあるっちゃあるんだが、
  今日はシャルが怒ってるか笑ってるか…だいたいそんな程度の違いだな」
シャル「その違いは結構大きいわよ。でも、どんな一日だって結局いつも通り明日が来る
    刺激的じゃないかもしれない。だけどそれはたぶん良い一日なのよ」
駆「明日もまた、平和で良い一日になるといいなってこった。…じゃあ寝るか」
シャル「そうね。寝ましょうか。おやすみなさい」
駆「ああ、おやすみ」




第二次OGに向けて色々なキャラを掘り起こしていきたいものです
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by tuyuri_felnar | 2011-05-19 23:50

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり