ゆりかごに揺られて

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もうみんな寝静まる頃…

天音は既にソファでおねむのようですね







【設定BGM:魔女の宅急便主題歌『やさしさに包まれたなら』】
心安らぐ良い曲です




シャル「ふぅー、あがったわよ」
駆「おーす。…なんだよ、髪ちゃんと乾かさないと風邪ひくぞ。
  ただでさえ長い髪なんだからよ」
シャル「うん、そうね。じゃあ手伝ってくれる?」
駆「仕方ねぇな。
  前も言ったけど、毎回俺に手伝わせるならいっそ切ったらどうだ」
シャル「やーよ……。あら」

シャル「天音、おやすみ中?」
天音「……スー…スー」
駆「さっきまでテレビ見てたんだけどな。いつの間にかぐっすりさ」
シャル「まったく、しょうがない子ねぇ。気持ち良さそうに寝てるわ」
駆「やれやれ。部屋に連れていくか」
シャル「あ、ちょっと待って。今日この子、お風呂はいった?」
駆「……あれ」
シャル「……まだじゃない?」
駆「あー……うわ、しまった。そうだった。すまん」
シャル「私も迂闊だったわ。ほら天音、起きて起きて」ペシンペシン
駆「起きろ天音。寝る前に風呂入れ」
シャル「お風呂よ、お・ふ・ろ」ペチペチ
天音「うーん……スースー」
シャル「完全に就寝モードね。弱ったわ」
駆「もう今日は寝かせとくか?」
シャル「でも明日は学校なのよ。しっかり肌の汗や汚れ落としておかないと」
駆「明日の朝に風呂いれるか」
シャル「朝風呂……うーん、あんまり小さい頃から朝風呂の習慣をもたせるのも…」
駆「でも深夜よりいいだろ。もう12時だぜ」
シャル「そうよね。うん、仕方ないか。じゃあ明日は少し早めに起こして…」
駆「俺も少し早起きするか。風呂沸かさなきゃなんねーだろうし」
シャル「どちらにしろ私はあんたのお弁当作らなきゃいけないのよね。
    起こすのは私がやるわ」
駆「そうか。いつも世話かけるな」
シャル「はいはい。じゃあとりあえず部屋へ……ほら天音、寝るなら部屋にいきなさい」
天音「ん……スースー」
シャル「だめだこりゃ」
駆「しゃあねぇ。おんぶして連れてくぜ。…いよっこらせっと」
シャル「あ、ついでだから洗面所からドライヤー持ってきて。髪乾かすの手伝ってよ」
駆「ああ、了解」


天音「スー…スー…」
駆「やれやれ、俺の背中でもぐっすり寝てるな」

駆「もう、何度こうしてこいつをベッドに運んだっけかな。おんぶももう手慣れたもんだ
  こいつも気がつけば小学4年生。体重も前より少しだけ重たくなった」
天音「う、うーん……」
駆「あ、わり。起しちまったか?」
天音「…スースー」
駆「……。よし、着いた。風邪引くなよ。寝かしつけて、あとは布団をひっかけて」

駆「…おやすみ」





ツグミ「どうしたの?フィリオ」
フィリオ「いや、思いだしていたのさ。スレイの小さな頃をね」
ツグミ「スレイの?」
フィリオ「思いだすよ。リビングで寝ちゃったスレイを何度も寝室で寝かしつけたものさ」
ツグミ「あのスレイを?」
フィリオ「もちろん。一応僕もお兄さんだからね。それは兄の役目さ」
ツグミ「ふふ、あの子にもそんな頃があったのね」
フィリオ「……あの子も僕の背中ですやすやと寝てた頃があった。今思うと不思議だね」
ツグミ「今のあの子はちゃんと一人でやっていけるわ。ただ、いつも張り詰めているから」
フィリオ「うん、いつかみんなの前で緊張の糸がほぐれた時が来たら。
     ……来るかな、そんな時が」
ツグミ「でも少しずつ優しくなっていると思うわ。そうなれたら、とても素敵なことね」
フィリオ「そうだね」
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by tuyuri_felnar | 2011-05-22 23:55

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり