主のいない静かなお昼

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     平日の昼間

 空間に満ちていくのは「静けさ」













【設定BGM:逆転裁判『逆転姉妹のバラード』ピアノver】




シャル「駆達はまだ学校ね」


シャル「さて、良い天気だしおやつにドーナツでも……」

ガチャッ
アリス「こんにちは、シャルさん!」
シャル「あ、いらっしゃい。よく来たわね。ハルノは?」
アリス「博士と悠さんが自宅から離れないのでおやすみです!」
シャル「あらあら。変わらないわね、あいつも」
アリス「いつも通りなので全然問題ありません!」
シャル「一鷹も学校か。あ、とにかくあがって。ごめんねぇ私の暇に着き合わせちゃって」
アリス「いいえ、こういうのも心の健康において非常に大事なことです。
    ではお邪魔しますね」
ショウコ「こんにちは」
シャル「あ、いらっしゃいショウコ。よくきてくれたわね」
ショウコ「はい。帰り道だったので寄っちゃいました。
      じゃ、お邪魔します」
シャル「どうぞ」

シャル「ユウキがさ、ドーナツの様な甘菓子には紅茶が合うって茶葉を勧めてきてね」
ショウコ「あら、いいですね」
アリス「ではそれを淹れましょうか」
シャル「いいのよ。あなたは座っててね。御客様だもの」
アリス「でも私はお手伝いがお仕事ですよ」
シャル「いいの。これは私のわがまま。
     グライフさんとこでいっつも仕事してるんだもの。息抜きよ」
アリス「でも私はアンドロイドですし…」
ショウコ「いいんですよアリスさん。お言葉に甘えてください」
アリス「そうおっしゃられるのでしたら…」


ショウコ「駆さんも天音くんもまだ学校ですか」
シャル「うん。だからいつもこの時間の私は暇してるか買い物してるか。
    騒ぐのがいない内に洗濯を取り込んだり、晩御飯の準備をしたり」
ショウコ「一鷹くんも学校?」
アリス「はい。健全に学んでおられることと思います」
シャル「……それにしても、平日の昼間って静かでしょ」
ショウコ「そうですね」
シャル「ホント静かよね…。静かなものよ。いつもこんな感じ」
アリス「……」
シャル「主のいない家に、子どもたちのいない表の通り。
     誰かがいないだけでこんなに静かになるものなのよ。
     お外はこんなに晴れているのに」
ショウコ「なんだか、しみじみとしちゃいますよね」
シャル「あ、わかる?」
ショウコ「……ええ。ちょっとだけ」
アリス「ショウコさんの心音に変化が。これは、恋!?」
シャル「こらこら」
ショウコ「それに、私はまだお昼は学校の身ですけど、
     家にお兄ちゃんがいるかいないかでうちの静けさがぜんっぜん違いますもん」
シャル「あらあら。コウタってそんなに煩いの?」
ショウコ「はい。それはもう」
シャル「まぁ、何はともあれ戦いの無い時くらいゆっくり静かに暮らしたいものよね。
     だからこの静けさもたまにはいいもんだと思うわ」
ショウコ「そうですよね。本当にそう思います」
アリス「そうですね。
     戦いが終わって我が家も一鷹さんもみんな以前の暮らしに戻れました。
     今まで通りの静かな暮らしです。ぜんぜん問題ありません」
シャル「そうね。うん、問題は何もないわ。
    これからも一鷹の面倒をみてあげてね」
アリス「いいえ、こちらこそ一鷹さんには迷惑をかけてばかりですから」
シャル「何言ってんのよ。そんなのはきっとお互い様。
     一鷹だって、何でも自分ひとりで出来るなんて思ったりする子なんかじゃないわ。
     いっつもアリスに感謝してると思うわよ」
ショウコ「そうですよ。一鷹くんは素敵な男の子ですよ」
アリス「はい。そうなら非常に嬉しいです」
シャル「うん。だからあいつはいずれモテると思うのよね。
     どうする?あの子に恋人が出来たら」
アリス「祝福します!全く問題ありません」
シャル「本当に?」
アリス「もちろんです」
シャル「ふふ。まぁそういうことにしておきましょう。
     素敵なほどに女の子なアンドロイドよね、アリス」
アリス「え? あ、ありがとうございます?」
ショウコ「ふふふ」
シャル「ショウコはどうするの?コウタに恋人できたら」
ショウコ「できっこないですよ」
シャル「もしできたら」
ショウコ「う、うーん……。
     ……難しいなぁ」
シャル「あはは、ショウコってなんだかんだでお兄ちゃんっ子よね」
ショウコ「そうですかぁ?」
シャル「…ん。そろそろ天音が帰ってくる頃、かな」
アリス「そうなんですか?」
シャル「うん、そんな気がする」
天音「ただいまぁー」
ショウコ「あ、ホントだ」
シャル「おかえりなさーい。ほらね」
アリス「もうすっかりお母さんですねぇ」
シャル「もう、やめてよ。どうせならお姉さんがいいわ」
アリス「素敵なお姉さんですね」
シャル「ありがと」





平日昼間の田舎の静けさ。たまに耳がキーンってなります
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by tuyuri_felnar | 2011-05-31 15:50

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり