ノスタルジックナイト。肌を冷たく撫でる宵の風

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  網戸越しに吹く夜風の涼しさ


   そろそろ夏が顔を出す頃









駆「もう寝るぞ。戸締りは済んだろ?」
シャル「ちょっと待って。リビングは最後だから」
駆「じゃあリビングの戸締りを……窓際で何してんだ?」
シャル「いいから。電気は消して良いわよ」
駆「で、電気は消していいのか?じゃ、じゃあ消すけど」 パチッ
シャル「……何ドギマギしてんのよ。暗いからって何にもしないわよ。
     ほら、だからアンタも窓際においでなさい」
駆「あ、ああ……」

駆(あれ?普通逆じゃね?)





【設定BGM: ゼノブレイドより『リキの優しさ』】
三週目初めて暫く経つはずなのにまだエルト海すら着けてません。サブクエェ…








駆「…どうした?」
シャル「今日の窓際って明るいと思わない?」
駆「あ、確かに。ん……そっか、月の光か」
シャル「そう。網戸越しだけど……今日の月、すごく綺麗よね」
駆「だから電気を消したのか。点いてたら夜の月光もいまいちだからな」
シャル「うん。最近梅雨とかで曇りも多かったけど、なんだか今日はスッキリした空だわ」
駆「んー、そう言われればそう、かな。でも今年は晴れも多くて不安定だった気も…」
シャル「こういう時は空気読んで話を合わせてよ」
駆「あ、ああ。……今は空気も落ち着いてるからな。空も落ち着いて見えるよ」
シャル「そう。落ち着いてるのよね、今は。……とっても」
駆「風が涼しいんだ。そんで月も出て、それも明るい月だ。良い感じだぜ」
シャル「ホント、良いシチュエーションね」
駆「お、おう。……そんな目で見んなよ」
シャル「そんな目ってどんな目?」
駆「どんなってお前、その、なんというか……」
シャル「くす…」

シャル「駆。アンタにはわかるかしら」
駆「ん?」
シャル「こういう感覚でいる時ってさ。
     あんまり地球もアースティアも変わんないのかなって思ったりするの」
駆「え、そうなのか?」
シャル「うん。なんとなくなんだけどね。この空気とか、肌に沿う風とその感じとか。
     あ、でも当然排気ガスの空気とかそういうのはもちろん嫌よ」
駆「ふーん」
シャル「だけど、こういう雰囲気とかはいつどこでも変わらないものなのかなって思えるの」
駆「そんなに変わらないもんか?」
シャル「変わらないわ。この地球も、アースティアも、何も変わらない。
     勿論表面的に見れば違うところはたくさんあるかもしれないわ。
     だけど、こういう時こういう瞬間に感じられる静けさ。落ち着き」
駆「……」
シャル「心が休まる感じ。冷涼感とか、そういうの。そういうところは一緒よね。
     落ち着くわ。すごく良い感じ」
駆「そっか…。そうかもな」
シャル「なーによ、しみじみとしちゃって。らしくない」
駆「いや、なんというか。お前がそんな感じだからさ……」
シャル「影響受けやすいのね」
駆「そういう問題じゃねぇって。さっきは空気を読めって言ったくせに」
シャル「あはは。でもね、私はこうやってここに居場所があるから、
     こうしてそれをかみしめることができるのよ」
駆「どういうこった?」
シャル「この場所。このお家。……もっといえば、アンタがいるからよ。きっとね」
駆「俺が…?」
シャル「アンタと天音と、この場所があって今の私はここにいるのよ。
    あなた達のおかげ……」
駆「珍しいな。お前がそんな殊勝なこと言うなんてよ」
シャル「……そうね。珍しいわ。だけど、たまには素直でいいじゃない。
     この雰囲気。この空気。そこでしか言えない事って、やっぱりあるものなのよ」
駆「……そうかもな」
シャル「さ、寝ましょう。もう時間も大概だわ。アンタも明日は学校でしょ」
駆「あ、そうだった。じゃあ寝るか」
シャル「うん。なんだか気分がスッキリしたわ。今日はぐっすり寝られそう」
駆「俺もだよ」
シャル「じゃ、おやすみ」
駆「ああ」





昼は暑いのに夜は冷たい今日この頃。寒いわけじゃないんですけどね
ただ過ごしやすいのはいいことです

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by tuyuri_felnar | 2011-06-05 23:55

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり