秋の気配。入れ替わりつつある空気

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   もうすぐそこに来ていますね

          涼しい風と長い夜










駆「茜色の夕暮れ、ってやつだな」
天音「そうだねえ」
駆「風もだいぶ涼しくなったよな」
天音「うん。でも、昨日は暑かったよ。なんだかムシムシしてた」
駆「不安定なのかもな。お天道様も」
天音「そうなの?」
駆「季節の変わり目ってこった。気温も涼しいと思ってたらいつの間にか寒くなる。
  今は暑いからって余裕こいて、そのまま風邪引かないようにな。」
天音「気をつけるよ」




【設定BGM:オフコース 『秋の気配』】
このすらっとした歌声が好きです。






シャル「のど、渇く?ジュース持ってきましょうか」
駆「いいや、それほど。大丈夫だ」
シャル「そう。……縁側の風も、だいぶ涼しくなったわね」
駆「やっぱりそう思うよな」
天音「あ、兄さんの勘違いじゃなかったんだね」
駆「お前な…」
シャル「風を浴びるのもそうだけど、お洗濯の乾き方とか時間とかね。
    夏と秋じゃやっぱり少し違うのよ。それで、かな」
天音「……実感がこもってるね」
駆「いやもう、なんか、ホントいつもありがとな」
シャル「もう、そういうこと言われたくて言ったわけじゃないんだからやめてよね」
駆「す、すまねぇ」
シャル「それより天音。季節の変わり目なんだから、体調管理はしっかりね」
天音「はぁい」
駆「この間のプールみたいに急に倒れちゃわないようにな」
天音「うん」
駆「何かあったらちゃんと兄ちゃんを呼ぶんだぞ」
天音「うん」
駆「万が一の為に防犯ブザー新しいの買いにいくか」
天音「も、もう6個目だよ」
駆「水分はこまめに摂ることを忘れるなよ」
天音「うん」
駆「風呂はいれよ」
天音「う、うん」
駆「歯ぁ磨けよ。うがいしろよ。宿題終わったか」
シャル「もうそのくらいにしときなさい」
駆「えー、ここから続く言葉が」
シャル「『また来週!』でしょ」
駆「おお、知ってんのか」
シャル「この世界のことは勉強してますから」
駆「…まぁ感心なことで」





コウタ「ふーむ…」
ショウコ「どうしたの?お兄ちゃん」
コウタ「だいぶ早くなったな」
キサブロー「何がじゃ?」
コウタ「日が落ちるのがだよ。地下に籠ってるじいちゃんにはわかんねーだろうけどさ」
キサブロー「もう秋じゃからのう」
コウタ「早いもんだなぁ」
ショウコ「そうねぇ。秋が来て、冬ももうすぐ。もう少ししたら衣替えかな」
コウタ「まだ早いんじゃねぇか。昼間は半袖で十分だからよ」
キサブロー「そうじゃな。ワシもまだ白衣が暑くて邪魔になる時があるからの」
コウタ「脱げよ。どうせ誰も見てねーんだからいちいち白衣着る必要はないだろ」
キサブロー「やかましい。ロボットの博士はとにかく白衣を着るもんなんじゃ」
ショウコ「そうなの?」
キサブロー「暗黙の了解じゃの」
コウタ「ま、そんなこたどうでもいいんだよ。
    昨日まではこの時間、まだ昼間みてぇだったのに、もう一気に茜色だ。
    季節の変わり目ってなぁ、一日でこうも変わるもんなんだぜ」
ショウコ「お兄ちゃんもそういうのに気付くくらいの繊細さはあったんだねー」
コウタ「へっへー。江戸っ子はそういう移り変わりには敏感なんだよ。
    兄ちゃんをあんま舐めるんじゃねーぞ」
キサブロー「驚かれてるだけで別に褒められとらんぞ。おめでたいやっちゃ」
コウタ「……」
ショウコ「そ、それより宿題の残り進んでる?」
コウタ「あ?なんだそりゃ」
ショウコ「なんだ、って、夏休みの宿題の終わってない分は家で済ませるから、って
     言ったから居残りせずに帰ってきたんでしょ。先生から電話あったよ」
コウタ「で、電話があったぁ?」
キサブロー「重症じゃな。教師から完璧にマークされとる」
ショウコ「秋を語るのは夏休みの心残りを全て片付けてからね」
コウタ「ちくしょー。学校でも家でも心休まる時がないぜ」
キサブロー「自業自得じゃろうがい」
コウタ「うっせー」
ショウコ「日が傾くのが早くなっても、一日の時間は変わらないんだからしっかりね」
コウタ「夜が早く来るならその分寝る時間が前倒しに…」
ショウコ「なりません」
コウタ「ちぇっ」






去年は秋も春もないような暑さ、寒さでした。今年はどうなることやら…


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by tuyuri_felnar | 2011-09-11 22:30

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり