うっかり風邪をひきそうになる

b0218972_2473933.jpg
b0218972_153824.jpg


    涼を感じさせる空気に紛れ

  冷めた息吹が少しずつ…




 そんな夜分。空を見上げるのは
ATXチームの彼ら








クスハ「もうこんな遅い時間なのに、空がずいぶんと明るいね」
ブリッド「ああ。でも夜になると急に冷える。体を冷やさないようにね」
クスハ「ありがとう。でも、ほらちょっと触ってみて。私の手すごく冷たいの」
ブリッド「え? え、ちょっと……。あ、ホントだ」
クスハ「なんだか最近、少し寒くなった?」
ブリッド「た、多分…。ク、クスハ、もし寒いのなら自分の上着を…」
クスハ「ううん。大丈夫。気を遣わないで。あと、もう手は離していいと思う」
ブリッド「そ、そうか。すまない。あ、いや、上着は風邪でも引いたら大ごとだし…」
クスハ「いいのいいの。ブリッドくんが着てて。もっと自分を労わっていいから」
ブリッド「い、いやだけど……」
クスハ「いいの」
ブリッド「そ、そうか…。わかった」

エクセレン(押しが甘いわねぇ)
キョウスケ「何を出歯亀している」
エクセレン「あら、奇遇ねぇん。ほらほら、私たちもあの二人みたいに…」
キョウスケ「首根を掴みに来たんだ。これ以上深夜徘徊するならお前の棒給に響かせる」
エクセレン「ゲゲッ」




【設定BGM:フラジールより『すべての人へ』】
この子を使うのは二回目、かな。
廃墟と冷めた鋼鉄が描く現代のワビサビ







クスハ「みんな。どうしてるかな」
ブリッド「みんなって?」
クスハ「みんな。リョウトくんとか、レオナとか」
ブリッド「あいつらか…。そうだね。何をしてるのかなぁ」
クスハ「リョウトくんとリオは月に。タスクくんとレオナはヒリュウにいるのよね」
ブリッド「ああ。そしてユウキとカーラはクロガネにいるはずさ」
クスハ「みんな元気かな」
ブリッド「きっと元気だよ。また会う機会もきっとあるだろうし。
     一緒に過すことも、一緒に戦うことも……」
クスハ「……そうだね」
ブリッド「みんなそれぞれ違う場所で違うことをしているかもしれないけど、
     それでも今もみんなで一緒は一緒だから……」
クスハ「うん、そうだね。……ふふ」
ブリッド「ど、どうした?」
クスハ「ううん。今日のブリッドくんってなんだかおしゃべりだなって思って…」
ブリッド「あ! ご、ごごごめん。いや、あのなんだか」
クスハ「ううん。こういう時ってなんだか自然体になっちゃう。
    だから、ブリッドくんがそうして喋ってくれるのは良い事だと思うの」
ブリッド「そ、そうか…」
クスハ「でも、なんだかおかしいね。
    みんなバラバラになっているようで、きちんとペアで纏まってるんだもの」
ブリッド「そ、そういえば…」
クスハ「カーラははっきり自分の意思でユウキくんについていってる。
    でもリョウトくんやレオナは殆ど偶然の流れの中でリオやタスクくんと一緒。
    それで今も一緒なんだから、ただ漠然とだけどすごいなぁって思っちゃう」
ブリッド「そ、そうだね。そう言われてみれば、確かに…」
クスハ「こうして今も、私たちみたいにみんなもお話してたりして、とか言ってみたり」
ブリッド「案外そうなのかもしれないよ」





タスク「うー、寒っ。風もつえー」
レオナ「久しぶりの地球はいかが?タスク」
タスク「うーん。いやぁ、やっぱ地に足付いてってのはいいもんだけど、
    日本の秋ってこんなに寒かったっけかな」
レオナ「すっかり体が戦艦の快適な空気に侵されてるみたいね」
タスク「おいらも現代っ子だもの~。んで、ヒリュウは明日にでも出発出来るんだっけ」
レオナ「そう聞いているけど」
ショーン「明朝にはもう発ちますぞ」
レオナ「ふ、副長!」
タスク「あんれまー、これまた珍しいお人が来られて……」
ショーン「いやなに、先ほどネグリジェ姿の艦長を見ましてな。
     ちょっと後ろから後をつけてみようと」
タスク「おほっ、副長。これは趣味が合いそうな予感……!」
ショーン「ほう、じゃあ行きますか。少尉」
タスク「がってん承知の助。こう、まず後ろからネグリジェをスルリと」
ショーン「まさしく。そしたらネグリジェがシュポーンと」
タスク「そしたらふぁさりとなってあれが」
ショーン「さらにそれをパチンとしたら」
タスク「ほうほう。究極ですな」
レオナ「…………」 ゴゴゴゴゴゴゴ
タスク「じょ、冗談だよ~ん。あはは……」
ショーン「乙女のジェラシーですかな」
レオナ「違います」





リオ「まだ仕事してたの?」
リョウト「うん。今日までにこの仕様書の修正を済ませてしまいたいんだ」
リオ「今日って…。その今日はもう終わっちゃってるじゃない。
   一体いまが何時だと思ってるの?」
リョウト「流石に時計くらいは読めるよ。…………あれ?」
リオ「……。もう深夜こえてるのよ」
リョウト「あはは。さっき、時計見た時が8時半だったからついうっかり」
リオ「……呆れた」
リョウト「さて、深夜越えたから夜食のカロリーメイト……」
リオ「いや、もう寝なきゃ。寝なさいよ。この間もそれで社長に言われたばかりなんでしょ」
リョウト「え、知ってるの?」
リオ「システム管理からだっていつもリョウトくんの端末だけずっとログオン状態だって
   言われちゃったのよ。止めてやれって」
リョウト「そんなにいつもじゃないけどなぁ。せいぜい2,3日に1度くらいで…」
リオ「そういう問題じゃなくて。先日なんて様子見に来た社長も付き合ったって話じゃない」
リョウト「あ、それも知ってるんだ。弱ったなぁ」
リオ「いつか本当に倒れちゃうわよ。そうなったら困るのよ、色々と」
リョウト「迷惑はかけないよ」
リオ「今こうしてるだけでも私は睡眠時間を削っています」
リョウト「あ、そうだよ。それはよくない。うん。じゃあリオを部屋まで送るよ」
リオ「だーかーらー。それはリョウトくんも一緒じゃないと意味がないの」
リョウト「ええ、僕はもう少ししてから」
リオ「もう!それ言ったらまた話が振り出しじゃない!!」
リョウト「 え? 」
リオ「はぁ。そうね。じゃあ……お父様に報告する、とかどう?」
リョウト「じょ、常務に?」
リオ「ええ。……『実は、リョウトくんが連日深夜残業に夜更かしで困ってるの。』とか」
リョウト「でも、それを常務に言ったところで……」
リオ「ううん。そして『私はそれが心配なの』とか言ったら、どうかしら」
リョウト「…………」
リオ「くすくす」
リョウト「さすが、僕の痛いところを突くね。これは僕の完敗だ。すぐ端末を落とすよ」
リオ「ふふ。じゃあ行きましょう」





カーラ「あれ、ユウ。あたし達の出番は?」
ユウキ「この間が俺の紅茶回だから一回休みだ」
カーラ「えー!?あたしが全然目立ってないじゃん」
ユウキ「また今度な」
カーラ「ぶー」




そういえば、チラチラではなくてまともにブリッドを喋らせたのは初めてな気がします
[PR]
by tuyuri_felnar | 2011-10-05 22:30

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり