衣替えを忘れていた

b0218972_16373648.jpgb0218972_19522135.jpgb0218972_20513651.jpg



    
  いつの間にか

       外が超寒い



でも切り札のコタツ様はもうちょい先かな






シャル「はーい洗い物終わりー」
ガチャン
駆「ふぃー。あ、お疲れさん」
シャル「あれ?ひょっとしてお風呂だった?」
駆「トイレだよ。それにしても廊下はもうさっむいなぁ」
シャル「そりゃそうよ。ていうか、いつまで薄着のつもりなの?」
駆「そうだなぁ。そろそろ薄着じゃきついよな」
天音「もう冬到来って感じだねー。来月はクリスマスだよ」
駆「どんどん寒くなってくっからなー」
シャル「もう衣替えよ衣替え。冬服の類は?」
駆「……さぁ」
シャル「さぁ、って」
駆「どこしまったか忘れた」
シャル「アンタねぇ……」




【設定BGM:ポケットモンスター 『サントアンヌ号アレンジ』】
あのトラックって結局なんだったんだろう。当時はあれがポケモン世界唯一の自動車だった






シャル「駆の部屋をあさくれば、何か長袖の一丁くらい出てくるでしょ」
駆「そんな、宝探しじゃあるめぇし」
シャル「似たようなもんでしょ。ところで明日はちゃんと長袖着なさいよ。
    じゃないと朝ごはん抜きなんだから」
駆「へぇへぇ。まぁぼちぼち探すか」
シャル「なんなら、あたしがベッドの下から引き出しの裏までひっくり返してあげましょうか」
駆「やめてくれ」
シャル「あら、見られたくないものでも出てくるのかしら?」
駆「ノーコメント。天音ーッ!助けてくれー!」
天音「なに?兄さん」
駆「俺の冬服どこにしまったっけかな」
天音「確か、兄さんの部屋のクローゼットの一番上に纏めてあるでしょ」
駆「んあ、そうだっけか……。ああ、コレっぽいな。天音!お前もちょっと来い!」
天音「はーい。冬服は春に一緒に片付けたと思うけどなぁ」
駆「もうあんま覚えてなくてよ」
天音「そう」
シャル「駆さぁ、弟にそう聞いてばっかりで恥ずかしくないの?」
駆「まぁまぁ。天音が覚えていれば、俺が忘れてても平気だろ」
シャル「酷い理屈ね。天音は怒っていいわよ」
天音「慣れっこだよ」
駆「はいはい、っと。天音!コレそろそろお前も着れるんじゃねーかな。
  お前の部屋に持ってっていいぞ」
天音「どんなの?前のお下がりみたいに変なのじゃなければ着るよ」
シャル「なに?駆も変な服とか持ってんの?」
駆「アースティアの装束ほどじゃねぇから気にすんな」
シャル「なんですってぇ」
天音「変な服じゃなければなんでもいいよ」
駆「天音よ。そう言われると、兄ちゃんが変な服を沢山持ってるように聞こえるだろ」
天音「まぁまぁ。で、どういう服なの?」
駆「ほら。俺が中1くらいの時に着てたジャージ」
シャル「ジャージ……」
駆「どうだ?」
天音「どうって……。コレ、なんだかそもそも学ジャーっぽいんだけど」
駆「え?……あ、ホントだ。『稲葉』って名字が縫ってある」
天音「少なくとも外向きじゃないね」
駆「まぁでも、どちらにしろお前が中学に上がれば着ることになるしな。
  今の内にとっとけよ」
天音「う、うん。そうだね」
シャル「新しいの卸してあげるって選択肢はないの?」
駆「学ジャーだって二着あって困ることはねーぞ」
シャル「まぁそりゃそうだけど。
    でもアンタ、お下がりばっかり天音に押しつけてんじゃないわよ」
天音「いいんだよシャルさん。兄さんは長男だもん。しょっちゅうあることだよ」
駆「よし、今度兄ちゃんが新しい服プレゼントしてやるからな」
天音「ホント?やったね」
シャル「天音はほんっとに良い子ねぇ。お姉さんもう頭下がっちゃう……」
天音「他に何かもうサイズ小さくなっちゃった服とかない?」
駆「あー、ちょっと待て。じゃあ一緒に探すぞ。冬服のお宝発掘作業だ」
天音「よーし、僕が着れそうないい服を見つけたら貰うからね」
駆「いいぜ。じゃあいっちょやるか!」
シャル「さっきは『宝探しじゃあるめぇし』とか言ってたクセに」
駆「なんだって」
シャル「ふーんだ。どうせなら、もう着ない服は捨てて、新しいの買っちゃったら?」
駆「野郎は女と違って、数少ない服を大切に着回す習性があんだよ」
シャル「はいはい」




駆「こんなもんか?もう夏服はしばらく封印だな」
天音「そうだね」
シャル「しっかし、アンタもそこそこに服持ってるのねぇ。一仕事だったわ」
駆「お前も、実家に帰ればこんくらいはあるんじゃねーの」
シャル「まぁ、そりゃあ女の子だもの。倍はあるでしょうけれど」
天音「倍……」
駆「けど、どれもアースティアルックだからコッチにゃ何着も持ってこれねーな!」
シャル「そうねぇ。まだこっちの服はそんなに多くないしなあ」
駆「そうだ。そこでお前の冬服だけどよ……」
シャル「なに?」
駆「今度、買いにでもいくか?」
シャル「……え?」
駆「いやだから、ほら、一緒に買い物とか、なんとか…」
シャル「どういう風の吹きまわし?ショウコと買い物にもたまにしか付き合わないのに」
駆「そりゃ明らかな荷物持ちにそうはつきあわねぇよ。でもまぁ、たまにというか、
  やっぱ女の子なんだし、服くらいなぁ……」
天音「そうだよねぇ」
シャル「駆にしては、殊勝な心がけじゃない。ふふふ」
駆「あんまりニヤニヤしてんなよ」
シャル「ま、夏も秋も取り立ててどっかに出かけたりしなかったからなー。
    扱使っちゃうわよ」
駆「お手柔らかにな」
天音「がんばってね~」
駆「おまえも行くんだよ」
天音「えっ」






ハルノ「悠さん。明日から気温が急激に低下します」
悠「そうか」
ハルノ「明日から服装は厚手の長袖がお勧めです」
悠「任せる」
ハルノ「衣替えはいかがしましょう」
悠「それも任せる」
ハルノ「シーツと布団は取り替えておきました。いつでも就寝体制に入れます」
悠「御苦労。ところで、俺の長袖はどこにやったか覚えてるか」
ハルノ「は?」
悠「お前たちに任せているから俺自身は俺の服の場所をさっぱり把握してないんだ」
ハルノ「はぁ」
悠「アリスは?」
ハルノ「一鷹のところに行っています」
悠「そうか。じゃあ俺はとりあえず寝る。明日の服を用意しておいてくれ」
ハルノ「承知しました。おやすみなさい」
悠「明日、もし外が寒かったら部屋から一切出ないからそのつもりでいてくれ」
ハルノ「承知いたしました」
グライフ「悠を叱るアンドロイドを作るべきかのぅ……」





ようやく退院したと思えば外にはもう冬が来てました。福岡も寒くなったものです
[PR]
by tuyuri_felnar | 2011-11-25 21:50

漫画やビデオゲームのライティングや小説執筆等を中心に活動してます。


by ななくさ つゆり