『 テリウス大陸 <裏> 』
<裏>って?
つまり、世界観考察です。
今回はツイハークさん。
デイン出身の剣士で、ラグズとの関わりを持つ平民剣士。
FE蒼炎・暁の世界観、生活観にスポットを当てるとして、ちょうどいいキャラは彼だと思います。
《イントロダクション》
ツイハーク《 蒼炎:剣士 → ソードマスター 》
《 暁 :剣豪 → 剣聖 》
〇テリウス大陸で国を渡りながら生活する平民の剣士。
ユニット的には蒼炎の冷遇剣士の一人です。
スキル「連続」もあってやや使いやすいかといったところ。
暁では十分強くなってくれます。
シリーズ的には俗にいうナバール族。
キルソードを持つ序盤剣士というお約束ユニットです。
さて、その彼ですが、ただイケメンなだけでなく、
テリウス大陸においてその生き方に、
やや特殊なところがあるのです。
◆ラグズに「自分から」話しかける青年
初登場は蒼炎の軌跡11章。
舞台はトハと言う港町で、「しっこくハウス」の洗礼ステージ。
ちょうど出てくる頃にはそのへんに突っ立てるので、
彼に一撃でツイハークを薙ぎ払われたエムブレマーも多いハズ。
私は初見、キルロイを薙ぎ払われました。
ツイハークは最初、自警団の一員として登場しています。
偶然立ち寄っていたのか、しばらく住んでいたのか、
港町なので人の往来も多いところなのでしょうし、
しばらくは傭兵稼業などもやっていたのかもしれません。
◆「おい、半獣は本当にいるんだろうな?」
さて、ベオクとラグズが混在するこのテリウス大陸。
ベオクはラグズを「半獣」と呼び、恐怖と侮蔑の対象にしています。
ラグズはベオクを「ニンゲン」と呼び、相手を蔑んでいます。
そういう種族間の対立と緊張の上に成り立つ世界。
そこにきて、蒼炎11章のハナシです。
港町トハでは「半獣がいる」と大騒ぎ。
女性は悲鳴をあげ、民衆は家にこもり、
自警団が武器を携えて街頭に躍り出たワケです。
ツイハークはトハの自警団から、「半獣狩りをする」という話を
聞きつけ、自警団に入れてもらう形でトハ自警団の戦列に加わります。
そこで彼は、何をしたか。
さっそく皆が敵視する「半獣」を見かけます。
そして、駆け足でそれに近づいていく。
◆「俺を、君たちの仲間に入れてくれ」
剣士が駆け足で近づいてくることに気づき、構えるレテでしたが、
ツイハークは「敵意はない。仲間にしてくれ」と言い出したのです。
最初から戦うつもりはなく、こっそり逃すつもりだった、とも言います。
さて、モウディなら「そうか」で済むのですが、
ベオクと散々戦ってきたレテはそれを信用しません。
すると、彼はキルソードを捨て、
「証明が必要なら、周囲の自警団を斬ろう」とまで言います。
彼の異常なまでの態度にさすがのレテも信用の姿勢を示し、
ではともに戦おう、ということになりました。
以降、彼は剣士としてグレイル傭兵団と同行することになります。
スキル「連続」はセネリオも初期から有しているスキルで、
なかなか有用。
しかし、敵意のない証明に、周囲の自警団全員斬ろうかというのは
やや極端すぎませんかねと思わなくもないですけど。
さて、最初は普通に紹介です。
「半獣」と聞けばベオクは驚くか逃げるか、その恐怖の対象である中、
ツイハークはラグズにも対等に接する数少ないベオクのひとり。
ツイハークのラグズに対する親しみの姿勢は何なのか。
そのあたりを考えながらベオクとラグズの関係を見ていきます。
◆◆◆ ◆◆◆
FEに限らず、物語の世界観を空想するのが好きで、その手法の一つとして一人のキャラにスポットをあてて掘り下げるようなカタチをとったりましす。
ツイハークは私が蒼炎で最も使い込んだキャラの一人でもありますから、そういうところから物語を深堀するのはなんとも楽しい。
少しずつテリウス大陸を考察していきたいですね。
そう考えると私がスパロボを好きなのは必然と言えるのかも。
別に(ツイイレが大正義だからとかそういうアレでは)ないです。